東海眼科 前沢義秀    

       眼科有床診療所は今後も必要か?

 三重県の眼科医院数は72で、その中、有床診療所は13(18%)で
あります。眼科有床診療所の存在理由は
眼科手術をするためで、その殆ど

は白内障・眼内レンズ挿入手術であります。
 当院は昭和61年19床の眼科有床
診療所として開院以来、24時間眼

科救急受付体制で、手術は白内障、網膜硝子体、外傷、角膜移植等、殆ど
全ての
眼科関連の手術を行っています。今回のシンポジウムにあたり当院

での手術後患者評判のアンケートをとったところ、
良は白内障だけで他は
良くありません。手術時間も白内障の5〜8倍かかり、必要な医師数は2

〜3倍にも拘らず、
保険点数は殆ど変わりません。従って経営効率から考
えますと、今後も主として白内障手術をする眼科医院は
増えると考えられ

ます。
 最近の白内障手術は小切開のため、日帰り手術が可能となっており、患

者の自己負担金も
少なく、医師側も手術後夜間の負担が軽減するので、全
国的にも日帰り手術が増加しており、数年内に現在の米国と
同様医師の教

育目的の国公立病院を除いて、白内障手術:日帰り手術となると思われます。
 すなわち、白内障手術
だけをするなら、眼科有床診療所は近年中に不要と

いうことになり、必要があるとすれば老人保健施設入所者の
手術時、短期
入院だけになると考えられます。今後は、眼科医師数および白内障手術を

主とする施設は増加し、
競争・競合が激しくなると思われます。 このよ
うな状況下で今後眼科有床診療所として存続する対策等も本シンポ
ジウム

で述べたいと思います。

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2001.8.11