福西胃腸科外科  福西茂二      

     有床診の活性化とコア・コンピタンスを中心として

私は昭和55年19床の外科系有床診療所を開設しましたが、その後医療法改正の
度に、診療報酬において病院と
有床診療所の格差が拡大していくことに疑問を抱き、

日本医師会の提唱するPo1icyDynamicsに
沿った型で、平成11年介
護老人保健施設を開設しました。歴史的にみても有床診療所は地域密着型の職住医

療であり、
有床診療所が今日まで果たしてきた役割には計り知れないものがあり、
広く国民に理解されているところであります。

もとより有床診療所の理念は全人性、専門性、地域性を基本として、その視点は
プライマリーケアを中心とする外来、
入院、在宅支援機能等であります。今日病院

が拡大され、如何に先進医療が進歩しようとも、時代が促す少子高齢化
社会の到来
と共に有床診療所の役割分担は今日の情報技術社会の中で、地域連携ネットワーク

というシステムの中で
あっても、住民が求めている、保健、医療、福祉、在宅をつ
なぐシャフト的存在であることが明白となり、平成12年
4月からスタートした介

護保険により、益々日本の医療の中で中核的存在であることが鮮明となっておりま
す。

それにつけても、全国での有床診療所は年々減少するばかりであります。国民の健
康を一途に考える時、1床なりとも
病院の使命があり、この様なすばらしい有床診

療所が再生可能な診療報酬、少なくとも病院と同等の評価が必要である
と思われま
す。平成6年日医総研の小規模入院施設検討委員会の答申が出されましたが、1日

も早い制度化が望まれる
所以であります。また、有床診療所を活性化させるために
は若手臨床専門医の参加が欠かせません。そのためには
Professiona1

 Freedomを追求する必要性が明らかになると共に、日本版21世紀の新し
い有床
診療所の在り方について、第14回全国有床診療所連絡協議会総会を主催し

た三重県から全国に向けて発信したいと
思います。

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2001.8.11