ゆうしん 21号
平成18年2月17日発行
2月のお知らせ
見たくもない減額発表がありましたが一方では銀行が大増益という
報道があり、現政権や官僚は何を考えているのでしょうか。
さて、介護療養型の廃止と医療療養型減少の発表に反論される投稿
と質問がありましたので21号を刊行することにしました。又、有診に
従事する喜びを伝える看護師さんの発表もありましたので掲載させて
いただきます。その他各科の御意見もありましたので同時に載せさせて
いただきます。
水上忠弘先生へ
大変御理解の深いお言葉をいただきました。私が「ゆうしん」を発行したのは、
いつかこのようなお言葉をいただきたかったからであり、公開の論議の少ない
医師会を何とか議論が沸いて来ないかと期待したからでした。長く開業医を
していると、世の移り変わり、人の移り変わりをひしひしと感じます。特にわが身
が老齢化すると共に、多くの老人の末期を診取っていると、お金によってたらい
廻しされ、右往左往させられている老病者の姿は無惨と言うしかないようです。
私は横浜市の中心部で21年、現在の郊外部で約18年有床診療所を経営し、
この間、約17q離れた茅ヶ崎市に50床の特養を26年間経営して来た者です。
保険医総辞退も体験し、あらゆるものを見て来ました。私はどんなに制度や
環境が変わっても医師と患者は1対1の関係にあり、その信頼関係の中で地位
を築きたいと努力して来ました。
さて、本論に戻りますが、人口が老齢化すると共に、一般病床から一部が老人
病院となり、その間に特養が推進され、続いて老健施設が推進され、更に病院
の一部が療養病床となり、内科有床診療所の多くが療養型を併設し、介護保険
が出来てからは更に介護療養型に移行するところも出来て来ました。更に、
この6年間にグループホーム、ケアハウス、有料老人ホームが続々と新設され、
老人ビジネス花盛りとなっています。介護度によってある程度区分けされている
ものの、入所者の病態に確たる差は無く、特養の個室化、老健のユニット化に
よって、貧富の差別化が目立って来ました。今回の医療介護の改革を見ると、
医療の面では単なる減算の数字合わせであり、介護保険では地域包括支援
センターや小規模多機能施設を推進し在宅介護機能を高めようとしていますが、
切り詰められた予算の中では限度があり、女性の社会参加を推進したために
進められた核家族化による家庭崩壊の現状では施設から家へ復帰するなど殆ど
不可能なことです。介護を医療の傘の下から切り離したためのつけが増々多く
のしかかってくるのは必定です。
有床診療所存続の危機感から立ち上がった福岡の故清成正智初代全国有診
会長は早くから有診は経済的にも病床30床迄とすべきと提唱し、日医の中に
協議会が作られたにも拘わらず、ほぼ立ち消えになっていますが、13條撤廃
の後は、有診の療養型を30床とし、小規模多機能型の併設を試算すると、
地域に密着した極めて安心で効率的な形が作られ、大型病院の総合型より
たらい廻しが少なく地域貢献度の高い施設が作られるのではないでしょうか。
都会と郊外では違いが大きいのですが、療養型を見直すならば、大病院の
療養型を廃止して、家庭的色彩が濃く、地域密着型の有診による小規模
療養型を発展させるのが最も日本の風土にあった医療形態ではないでしょうか。
療養型の廃止を憂うるよりも、現状の不完全や不公平を有診によって改善する
提案を出し続けるべきではないでしょうか。
水上忠弘先生
お返辞の代わりに「ゆうしん」に御承諾もいただかず掲載させていただきました。
取り急ぎましたのでお許し下さい。再度「ゆうしん」への投稿をお願い申し上げます。
神奈川県有床診療所協議会事務局
〒241―0831 横浜市旭区左近山16-1左近山団地1-35-102
左近山中央診療所 福村 正
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有床診療所のホームページ
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小笹医院メールアドレス
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2006.2.17