ゆうしん
神奈川県有床診療所協議会 編集部
第27号
平成18年9月14日発信
9月に入ってもまだ暑い日が続いていましたがようやく秋雨前線がやって来て
涼しくなりました。療養型の強引な改悪によって病床閉鎖の方が相継ぎましたが、
忍耐強く居場所を求めて模索する方もまだたくさん居られます。
「病気休まずば医者休まず」を旗印にして自らに負担を強い、最も良い医療を
提供するために努力して来た有床診の実情を施政者は全く理解していない
ようです。明らかに経済優先の政策は見事に物を豊かにした反面心を荒廃
させてしまいました。
今さら教育の改革を叫んでも遅すぎる話なのです。相手の不幸につけ込んで
自殺まで追い込み、かけさせた生命保険料によって利益をあげるなどの不徳
を経済発展のためには見過ごす姿勢が強い政治手法は人の命にかかわる
医師としては見過ごしてはならない事です。姿勢を変えない政治には抵抗
すべきです。
こころと医療の問題を考えているうちに、哲学者の石井誠士氏が20年も前
に書かれた「ホモ・クーランス」という題の論説を思い出しました。
この論説はCare(ケア)という言葉の語源に触れながら人の本質に触れた
ものですが、人はCareする存在であり、Careはラテン語のCuraから来て
居り、現状のケアの問題は、単に医療や福祉の問題ではなく生き方その
ものの問題であり、私達はホモ・クーランスとしての生き方そのもの転換を
はかるべきことを示す言葉であると言っています。
お金で決めてゆく医療や福祉は根本から間違って居り、医師としてのプライド
を保つためにもっと大きな旗を振らなければならないと思います。
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