3月1日予算委員会分科会より

 次に、今度有床診療所にかかわりますことにつきまして、何か御質問させていただき
たいというふうに思います。
 有床診療所は、非常に身近なところで、また質の高い医療を提供しているという意味で、
私は大変医療制度の中では重要な役割を担っているものだというふうに考えております。
 そこで、医療法の第13条では、有床診療所の入院、これは「やむを得ない事情がある
場合を除いて」ということが書いてありますが、四十八時間を超えてはならないというふうに
定められております。その根拠、、これまでちょっといろいろと御説明もいただいたんですけ
れどももう一つよく理解できない面もありますし、法律そのものに時間単位で規定するという
のは、何かいかにも厳格すぎるような感じがいたします。特に、有床診療所療所の中でも
外科系統のところでは、四十八時間をほとんどの場合超えているというようなことも伺って
いるところでございます。
 そこで、やはり医師の診断をもっと尊重することとして、法律でここまでこういうような規制
をかけるというようなこと、それは緩和の方向で見直しを検討するべきではないかといふうに
考えますけれども、御見解、いかがでしょうか。

○岩尾政府参考人

 有床診療所の一般病床の問題ですが、病院と異なりまして構造設備、人員配置などの基準
が設けられていないということから、入院患者に適正な医療を行うという観点で、やむを得ない
事情がある場合を除き、入院期間に一定の制限が設けられているところでございましたが、
この「やむを得ない事情」という規定について、先生御指摘のように、解釈が明確でないという
指摘がございました。
 先月末、医師の専門的な判断を尊重し、、医師が患者に適切な医療を提供する観点から病状
等を十分に把握した結果、当該診療所において引き続き治療を受けることが適切であると判断
した場合もやむを得ない場合に該当するという通知を発出したところでございます。
また、ことし
の一月二十九日に取りまとめられました医療分野における規制改革に関する検討会の報告書
におきましても、医療に関する規制の将来のあり方の一つとして、有床診療所のあり方を見直す
ということも考え られるという指摘も受けております。私ども、今後の課題として受けとめている
ところででございます。

○上田分科員

 ありがとうございます、多分、実態上は、今御答弁いただいたことでしようがないものだというふう
に考えますけれども今の御脱明を聞くと、じゃ、なぜ法律にわざわざ時間まで規定するのかということ
になると、どうもちょっと、普通ではないというか一般的ではないような気がいたします。
 そういったことは、一定期間というのを、むしろ通達みたいなもので、おおむねの考えとしては四十八
時間程度だというようなのが一般的な法律のつくり方ではないのかなという感じがいたしますけれど
も、このことも、ぜひまたこれから、そういった実際の診療に当たられる医師の方の判断をもっと
尊重するような形で法律の制度また文言についても御検討いたださたいというふうにお願いいたします。
 さらに、有床診療所で入院をした場合の診療報酬でありますけれど、先ほど御答弁の中で、病院に
比ぺると随分と要件が今緩いというようなこともありましたけれど、しかし、この診療報酬を見てみます
と、一日当たりの報酬が病院の半分以下でありまして、著しく低い水準になっております。今回の診療
報酬の改定で、一定条件のものについて一部改善されたというふうには承知をしておりますけれども
その格差というのは依然として極めて大きいものがございます。さらに、そうした実態に合わせた形で
の改善を図っていく必要があるというふうに考えておりますけれど、その辺の御見解を伺いたいという
ふうに思います。


○辻政府参考人

 ただいま御指摘ありましたように、有床診療所につきましては、部屋の面積等の施設設備面の状況
あるいは入院治療に係る医師、看護師等の従事者の配置、こういったところにつきまして異なるところが
ございますので、したがって、診療報酬も異なる扱いになっているということでございます。

 標準数につきましても、病院に比ぺれぱ著しく基準が緩和されている、あるいは配置につきましては、
入院業務の従事数と外来業務の従事数が明確に区分されていない、こういうような非常に大きな格差が
あることから診療報酬体系に差があるわけでございますけれど、
今回、有床診療所につきましては、十六
年度の診療報酬改定において、一定の役割を担っているものという意味で、夜間緊急時の対応体制を
強化する観点から、医師2人以上あるいは夜間に看護職員を配置していることといった手厚い人員配置
に着目した形で、有床診療所入院基本料につきまして新たな加算を新設するなどの評価を行ったところ
でございます。
 今後の展望といたしまして、基本的には、今医療機能というのは機能分化を図っていくという方向で議論
されておりますからそれぞれの医療にふさわしい、病院の機能、診療所の機能といった医療機能の分化を
図っていく
という方向で議論されておりますことから、有床診療所につきましても、今後、いわば地域における
病院との役割分担を含めた機能の状況を踏まえながら、適切な評価に努めてまいりたいと考えております


2004.3.11